接骨院・整骨院に通っていると大抵は電気の治療を受けることになると思います。
特に保険を使った施術になると電料と言って「電気治療をしました」という料金が算定されることから絶対当てなければならないという側面もあります。
しかしながら、電気治療は、
- 効果がない
- 本当によくなるの？
- 全然効かない
- 受けることが怖い
などの意見が多くあるようです。
ここでは接骨院・整骨院で取り扱う電気治療について解説をします。
電気治療の効果
電気治療には体の様々な部分に効果があり、治療機器や電気の周波数によって効果が違ってきます。ここでは体の部位によって与える効果を紹介します。
体全体の効果
人間の体内には生体電気が流れていて、筋肉や内臓をコントロールしています。
体の不調を感じる時はその生体電気がうまく流れていないときです。筋肉であれば動きが悪くなり、内臓であれば活動が鈍くなります。電気治療は生体に流れる電気信号に干渉し、整える効果があると言われています。
よって電気治療をうけることにより生体電気を整え、体の不調を改善できる効果を期待できます。
筋肉への効果
肩や腰か痛い時に体にどういったことが起こっているのかというと、筋肉が緊張しすぎることで血流が滞り、痛み物質が停滞することが起こります。
電気を流すことによって筋肉が自動的に収縮することで血液を送り出し、血行が促進されます。
電気を流すときの「周波数」の大きさが小さいと浅い層の筋肉に作用し、「周波数」の大きさが大きいと深い層の筋肉に作用します。
神経への効果
神経にはいくつか種類がありますが、電気の治療では傷んだり不調になった神経に対し治療効果が出ています。
特に治療効果があるのが自律神経を整えることに使われる低周波治療器です。
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、内臓や血管を働かせている神経になります。近年では社会のストレスなどでこれらの神経が不調になり、自立神経失調症と診断されるケースが多くなっています。
症状では頭痛、めまい、吐き気、生理不順などがあげられ症状がひどいと鬱のような症状が出ます。
電気治療特に低周波治療で治療することによって自律神経を整え、症状の緩和が期待できます。
電気治療には効果がない？
電気治療には体全体、筋肉、神経に効果があるということは医学的にも研究されています。しかしながら、ネット等で検索してみると、
- 「電気治療 効果がない」
- 「電気治療 治らない」
- 「電気治療 筋肉痛になる」
といったネガティブな検索ワードが出ています。その背景にはどういった原因があるのでしょうか？
症状にあった電気治療を当てていない
電気治療を受けると筋肉や神経に働き、症状を緩和できることは先にも話しました。しかしながら、
- 痛めた筋肉の箇所
- 急性期か慢性期の痛み
- 痛めた場所（筋肉、神経、関節、靭帯など）
を考えて電気治療を行わないと思っている効果が得られないようになってしまいます。
電気治療器では例えば、
- 低周波治療器
- 干渉波治療器
- 中周波治療器
- 高周波治療器
- 微弱電流治療器
- EMS治療器 など
とたくさんの治療器があり、治療器ごとに作用する部分や効果が違っています。よって「電気治療に効果がない」という方は、その方の症状にあった電気治療が受けられていない可能性が高いということです。
もちろん症状にあった電気治療を受けていても症状が治るとは言い切れません。（投薬や手術でも同様ですが・・・）
よって症状が緩和していないのに同じ電気治療を行い続ける接骨院・整骨院や整形外科はあまり信用できないといっても良いでしょう。
市販の電気治療器
最近では家電量販店やネットショッピングで低周波治療器が販売されています。そういった治療器の感想は大半が「電気治療に効果がない」とお思いのようです。
市販の治療器では低い周波数しか入れられないものが多く、感覚として肌がピリピリとするような感じでしかありません。
もちろん表層の筋肉にしか作用しません。
表層の筋肉を痛めている、軽い筋肉痛をとりたいという方は十分に効果的ではありますがそれ以外の方は「効果がない」というのも頷けます。
一方、接骨院・整骨院や病院にある電気治療器は国家資格を保持していないと購入できないものが多く、電気圧や周波数が高く入れられるものになります。
さらに、接骨院・整骨院では柔道整復師、病院・整形外科では理学療法士が電気治療にあたるので損傷した筋肉をしっかりと把握した上で治療を行うことができます。
よって、接骨院・整骨院や病院の電気治療では使うものと使う人が優れており、市販の治療器での治療効果と治療院で受ける電気治療は別物であると言えるでしょう。
市販の治療器を使っただけで「電気治療には効果がないと」いうのは早計になります。
電気治療が怖い、ビリビリするのが嫌
電気治療と聞いて「怖い」、「痛そう」という意見も多く聞きます。
確かに一昔前の電気治療では機器の技術の悪さから、皮膚抵抗が強くビリビリした痛みを感じやすい機器が多くありました。
しかしながら、近年では皮膚抵抗が少ないまま電気治療を受けられるような機器が出てきています。
昔に電気治療を受けて痛い思いをした方は、最近の電気治療では意見が変わるのかもしれません。
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